仕事の悩み

提案したデザインが評価されない

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こんにちは、私は26歳の女性で、デザイナーとして働いています。

入社して2年が経つのですが、自分の提案したデザインがなかなか評価されないことに悩んでいます。毎回ミーティングで自分のアイディアを出しても、上司やクライアントからのフィードバックが辛辣で、自信を喪失してしまいます。他のデザイナーと比べて自分は才能がないのか、と不安に思ってしまいます。どのようにモチベーションを保ったら良いのでしょうか?

まだまだこれから仕事を覚えて頑張ろうというときにこういうことが起こるとやる気が無くなる。モチベーションが下がる。あるあるですね。こういう場合はどうしたらよいか? ひとつずつ考えて行きましょう。

答えを見つけるべきか?

まずデザインというものについて考えていく。

これは一言でいえば、答えのない仕事 だ。

答えの無いものというのは世の中にはたくさんあって「あのレストランのハンバーグは美味しい」「あおアーティストのあの曲はいい」などそういうものたちも 答えのないもの に分類される。

私自信も、そういうジャンルの仕事はよくやっているが、それでも評価をされることがある。この評価を得るためにはいくつか方法があってそれを先に説明をする。

  • 本当に自分の作品を評価される作品を作る
  • 評価される方向に作品を持っていく
  • 作品を評価をさせるように持っていく

大きく分けるとこの3つ。ひとつずつ解説していこう。

1. 本当に評価される作品をつくる

これは、いちばんわかりやすいパターン。自分の感性で作った作品を純粋に評価される方法だ。

ただ、これをできている人たちは本当に少ないと思う。世界でも数人いるかいないか。そもそも、これがなぜそこまでいないかというと、こういうアーティストが作る作品とは絶対に「大衆向け」ではないからだ。

評価とは「多くの人に良いと思ってもらえる」といことだと定義した場合は、この大衆が納得するものに偶然つながる確立が少ない。そもそもアーティストという人間は大衆からは頭脳がすこしズレた人が多いからでもある。

そう考えると、ここに行き着くのがとてもむずかしいことがわかると思う。おそらく偶然大衆から評価を得てる作品を作る人たちは、そもそもアーティストではない可能性が高い。

2. 評価される方向に作品を持っていく

この方法は、世の中のアーティスト活動でお金を生み出している人、ビジネスをしてる人の多くはここに該当すると思う。簡単に言えば、自分の作風から外れたとしても、相手が望んでいる作品を作るということだ。

「こんなの仕事のやり甲斐がない!!」と20代の頃はおもう気持ちはよく分かる。今回の質問者もこの気持ちが大きいだろう。

でも、生活するためには作品をお金に変えなきゃ意味がない

私の肌感だが、世の中のアーティスト活動している仕事人の8割近くがこの感覚で仕事をしていると思う。質問者のようなことを言ってる若者をみて「そういう時代俺にもあったな」とか思ってると思う。

でも、この考え方はプロの世界でも往々にしてある。有名な売れてるミュージシャンでも、表には絶対に公表しないが、自分の楽曲をそのままリリースできているわけではない。事務所の意向、レコード会社の意向、代理店からのマーケットなどのデータから考えられる方向性。いろんな注文がつけられる。1990年代の某レーベルから発売されている楽曲の大半が「イントロはサビのメロディ」となっているのもあれも意向だ。

でも、そうやって作り上げられた作品が結果として評価をされ、売れる。

さぁ、質問者さんも含め、どっちがいいか?

「おれはおれの作品を曲げる気はない!!」と意地を張るか?

ビジネスとは一人では完結できない。お金を払うクライアントもいるし、広報する代理店もいる。その人達もみんな人間だ。素直に指示に従ってくれる人か、わがままなアーティストか? どっちと仕事したいか?

似たような作品が出てくるなら当然後者と仕事したいだろう。

そうなると、ここから飛び出すには「絶対に負けない独創的なアイディア」が必要となるが、でもそれはクライアントが求めているのか? クライアントもその素材を広報する上で、斬新な広報として今回は使いたいのだろうか?

クライアントも提案された作品を上司に報告するだろう。変なものが出されるとなんて説明したらいいか分からなくなる。だから避けたい。

世の中はそうやって、いろんな人の思いが合わさりお金を生むのだ。

3. 作品を評価をさせるように持っていく

これは、先程の「2. 評価される方向に作品を持っていく」の人たちがちょっとだけ自分の作品に周りを誘導したいときに使う技だ。

先程述べたように、いろんな人がそれぞれの都合があるから否定されることがあると言ったが、、、

では、否定されるのがわかってるなら「先に否定させたら良い」のだ。

この方法は本当に自分の腕に自信がある人だけがやるべきだが、本当に評価されたい作品ができあがったとする。でも色々考えると、それが素直に評価されるとも思えない。それもわかってる。

ではどうするか?

最初に、否定される作品をダミーで作る。

クライアントなり、上司が、「ここはこうじゃないんだよな」というのがわかってる作品を作る。自分が本当に通したい作品に向かって「修正指示」が向かうように誘導をするのだ。

これは仕事ができるクリエイターとかアーティストは使っていると思う。

A案、B案 とか2案だしたりして、どちらかが捨て案と呼ばれるものにわざとする。

これも自分の思うように話を進めるには、クライアントや上司の感性や考え方を知る必要があるし、プロジェクト全体の考え方とか作品のOKが出るまでのながれもしっかり把握する必要もある。

でも、これがうまく使いこなせるようになると、自分のクリエイティブが存分に発揮されることにもつながる。

結局判断するのはセンスのない人間

色々書いてきたが、まとめとしてひとついうと、「評価をする人間は、自分よりセンスの無い人間」であることが大半だ。例外ももちろんあるが、自分よりセンスのあり才能のある人が上にいるなら、その人が作品を作ればいいだけだ。それができないからお願いをされている。

つまり、自分の作品を評価する人間はセンスのない場合が多い。

性格が悪く、必ずひとつ悪いことを指摘しないと気がすまない 仕事できない上司もいる。自分の浅はかな知識でそれっぽい修正指示をだして作品を破滅に向かう方向に修正指示を出す人もいる。

でも、世の中ってそんなもんだ。

そういう人に評価をされて、そういう人に認められないと売上にならない。

って考えると、、、センスの合う人や感性の合う人を探してその人の下で仕事したり、性格のいい人の案件ばかり受けたりすればいい。

が、そうも世の中はうまくいかない。だから大事なのは、こういうことを理解して世渡りを上手にするスキルを得ることもクリエイターとしての大事なスキルだということを理解してみてはいかが??

この記事を書いた人

John Smith

もちろん本名じゃないです。日本人男性です。実在します。
会社を経営しながらいろんな業種の仕事をしてきているので、なにを本業にしているかはわかりません。 海外で生活してる時期もあり、今でもよく海外に飛び立ち、知り合いから電話もらうときは 「もしもし」 ではなく 「いまどこ?」 が決まりです。

2023年時点。飛行機の搭乗数:221回/総フライト距離:665,357km
訪問国数:20カ国/利用空港数:42空港/利用航空会社数:22社

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